悲しき合鴨

まだ苗が小さい頃、田舎の方へ行くと田んぼの除草の為に放鳥された合鴨を見ることが出来ます。

水の中を泳ぎ回ることで中の泥が巻き上げられるので水草が根付かず、太陽の光がまんべんなく苗に行きわたるのです。

また合鴨の糞も土にとってはいい肥料となるでしょう。

農薬のような危険があるわけでも無く、苗にも生態系にも優しい。

まさに究極のエコですね。

ただ、ご存じの方も多いと思いますが彼ら合鴨の行く先は人間の食卓です。

人間によって作り出された種である合鴨は、大きくなったからといって自然に放つことは出来ないからです。

生態系にどのような影響を及ぼすか分からないからです。

可哀想なんてのは短絡的な感情かもしれませんが、まさに生まれてから死ぬまで人間の為だけに存在する種なんですね。

うーん、人間はいつからこんなに偉くなったのか・・・、なんてかっこつけて言っても実際そういう動物は五万といて私自身もその動物達のお世話になってるわけで。

せめてこの子達が食卓に出て来たら、残さず、ありがたく頂きたいです。

食べ物は命の塊なので感謝しないといけませんね。