旅立ったクルリ

 昨日一匹の猫が亡くなりました。

このブログにも載せたことのある子です。

「ニューフェイス」という回と「子猫の日常」という動画の子です。

伝染性腹膜炎という病気にかかり、肺に水が溜まってとても苦しそうでした。

 一度は病院で水を抜いてもらったんですが、病気自体が治るわけでは無いのでまた水が溜まってしまいました。

本当に我慢強い子で、辛いだろうに鳴いたり苦しがったりという仕草を見せず、最後まで大人しくて良い子でした。

 天気の良い日はベランダに出して日光浴をさせていました。

まだ少し元気な時は多少歩いたり、伸びをしたりして体を動かしていました。

餌も多少は食べていましたが、だんだんと辛くなってきたのか、歩いたりする事は少なくなりました。

 この撮影をしている時はまだ少し元気があったみたいです。

気持ちの良い日光を浴びながら毛繕いをしていました。

後ろの窓の中で猫達が集まってきています。

私と母とクルリがベランダにいて、パシャパシャ写真を撮影しているのが気になったんでしょうね。

伝染性腹膜炎は感染する病気です。

残念ながら一緒にベランダに出すことは出来ませんが、今まで一緒に過ごした思い出が猫達にも残ってくれていると嬉しいです。

 時間が経つにつれてだんだんと苦しくなってきたみたいです。

ベランダに出しても歩くことは無くなり、呼吸も口を開けてするようになりました。

普通猫は鼻で呼吸をするので、口で呼吸をするというのはのはよっぽど苦しかったんだと思います。

本当に良く頑張ってるね、クルリ。

最後はほとんど動くことも出来ず、ただゲージから外を眺めていました。

また肺に水が溜まってきていたのでしょう。

相当に辛そうでした。

この家に来てまだ一年も経っていません。

もっと長く生きているものだと思っていました。

正直に言うと最後は安楽死をさせました。

朝起きたら母が「今日病院へ連れて行くよ」と。

私はクルリの様子を見に行きました。

もう長くは無く、そしてとても辛そうなクルリを見て何も言えませんでした。

一番クルリのことを想って世話をしていたのは母なので、私が意見を出来ようはずもありません。

伝染性腹膜炎は難病だそうです。

肺に溜まった水は一度抜いてもまた溜まります。

そして水を抜くのはクルリにとって相当な負担で、抜いてもまた水がたまれば苦しんで、そしたらまた水を抜いて・・・。

その繰り返しだけは避けたいと思っていました。

何よりクルリが一番苦しむでしょうから。

母も決断するまで相当に悩んだはずです。

昨日の朝、クルリは病院で安楽死しました。

家に連れて帰り、母が箱に入れて、その中に好きだった餌や、花を敷いてきれにしてあげていました。

家族ともお別れをし、母は手紙を書いて箱の中に入れました。

火葬場では金属が駄目なので、残念ながら首輪は入れられません。

そして最後のお別れを言い、クルリは天国へと旅立って行きました。

安楽死させたことが良かったのかどうかは分かりません。

ただ私も母もクルリがこれ以上苦しむようなことになるのだけは絶対にやめるべきだと思っていました。

クルリ、お前はどう思っているのかな?

後で母が気が付いたんですが、クルリは天国にいる我が家にいた猫達の面々を知らないのです。

けどきっと仲良くしてくれるだろうと思っています。

人懐こく、どの猫とも仲良く出来る子でしたから。

一年も経たない短い間だったけど、内に来てくれてありがとう。

天国にいるみんなと仲良くやれよ。

さようなら、クルリ。