先日、悲しいことにまた一匹の猫が天国へ旅立ちました。
とても行儀がよく、喧嘩もしないし優しい黒猫でした。
写真に写っているのは陸ちゃんと妹の愛ちゃん。
緑の首輪をして、左側にいるのが愛ちゃん。
そしてその愛ちゃんに優しく舐めてもらっている右側の猫が陸ちゃんです。
どっちも黒猫です。
愛ちゃんも、陸ちゃんと同じように大人しくて優しい猫です。
病気でしんどい陸ちゃんを労わり、隣で寝て優しく接していました。
赤い首輪をしているのが陸ちゃんです。
優しい妹に身を預け、辛い病気と闘いながら丸くなっています。
陸ちゃんは家の中では古株の猫です。
元々は三姉妹で、海ちゃん、陸ちゃん、空ちゃんがいました。
愛ちゃんはこの下の妹です。
残念ながら、ずでに空ちゃんは他界しています。
だから三姉妹のうちで残されたのは海ちゃんと陸ちゃんだけでした。
今まですごく元気だったので、まさか陸ちゃんがこんなふうになるとは思ってもいませんでした。
辛いだろうに、じっと我慢して病気と闘っていました。
陸ちゃんは本当に最後まで行儀の良い子でした。
立つのも辛いだろうに、ちゃんと歩いてトイレまで行っていたんです。
苦しさをグッとこらえているように、弱音を吐くような仕草や態度は見せませんでした。
最後まで凛としていたんです。
そして陸ちゃんが旅立つ日がやってきます。
もうそうとう辛かったのでしょう。
とてもしんどそうにしていました。
けど自分を一番気にかけて世話をしてくれた母が仕事から帰るのを待っていました。
母が陸ちゃんの所へ行き、しばらく撫でたり話しかけたりしていましたが、昼食を食べる為に母は陸ちゃんの元を離れたそうです。
すると陸ちゃんは起き上がって、何処かへ行こうとしました。
きっと母を捜していたんだと思います。
それを聞きつけて戻ってきた母を見ると、すぐに陸ちゃんは天国に召されました。
もう限界の間際だったのに、歩いて母を捜そうとしたんです。
きっと母に自分の最後を看取って欲しかったのでしょう。
小さなダンボールに陸ちゃんを入れ、その周りを庭で咲いている花を摘んできていっぱいにしました。
おやつも持たせてあげました。
そしておじいちゃんにお線香とお経をあげてもらいました。
母は手紙を書いて入れました。
猫が亡くなると、母は毎回手紙を書いて一緒に入れます。
陸ちゃんは、天国で読んでいるでしょうか。
そしてみんなに最後の挨拶をしたあと、陸ちゃんは旅立って行きました。
長く家にいた陸ちゃん。
いつもおしとやかで、他の猫にも優しかったです。
甘える時は、遠慮がちに前足だけ膝の上に乗せてきました。
とても良い子でした。
だからきっと、天国にいるみんなと仲良くやれるはずです。
先に旅立った空ちゃんと、久しぶりの再会を果たしていることでしょう。
そして陸ちゃんがいなくなり、三姉妹としては一匹になってしまった海ちゃん。
だから海ちゃんには、先に旅立った陸ちゃん、空ちゃんの分も長生きをして欲しいです。
陸ちゃん、きみはとても愛らしくて行儀のいい、優しい子でした。
家に来てくれてありがとう。
これからは天国で、残った海ちゃんを見守ってね。
長い間、我が家の家族でした。
本当に、家に来てくれてありがとう。
天国でも、みんなと仲良くね。
ありがとう、陸ちゃん。
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